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杣人yumi

Author:杣人yumi
弓道と楽しく向き合う杣人の弓道ブログ。お気軽にお立ち寄りください。

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教錬士会講習会

11月26.27と二日間にわたり当地区教錬士会の講習会が本多政和範士をお招きして行われた。
本多先生は鈴木三成先生のお弟子さんでもあり、先日の鈴木三成先生の十段拝受記念祝賀会
にもお越しいただいている、当地には縁深い先生である。

初日、受講生による矢渡しを行い講評をいただき、その後一手礼射を行う。
全員が引き終わったところで講評をいただく。その内容を備忘録的に書き留めておくと


1 礼をする時国旗に向かって正体するが正確でない。
2 歩き方が遅い。気合を込めて歩くように。
3 的正面に向きを変える時に的を見てはいけない。
4 執り弓の姿勢が悪い。目線や腰の手が下がっている。
5 足を引く時に爪先が上がってはいけない。
6 膝を活かす時に上体が動いてしまう。頭が動いて目立つ。
  おしりを落としてはいけない。紙一枚浮いている感じ。
7 襷がけの処理をする時に襷を見てはいけない。袖の処理も目立たぬようさり気なく行うこと。
8 引き分けの終わりは残心と心得、矢筋に離れることを心がける。
  大三、目通り、会と三重十文字に留意し矢は平行、どの段階でも的を狙っているようにする。
9 手の内が入りすぎないように。
10 握る手の内、人差し指が親指のほうに入る。

などの話がある。

昼食の後は実際に本多先生の傍で解説をしていただきながら射を拝見する。
弓手の使い方、妻手の使い方。
特に弓手の手の内については、人差し指を引き金を引くように離れと同時に握る。
本多先生が吉田能安先生の手の内を研究されたとのことで、
「12年かかけて研究しようやく人にも話せるようになった」と仰るだけに、
すぐには真似のしようもない・・・でもやってみる。

甲の射抜きを演じた事で有名な吉田能安先生。私も本を読んだ感想をこのブログで何回か書いているが、
後年阿波研造が「大射道教の手の内はこれにしよう」と言ったという吉田能安先生の手の内である。
本多先生がそれを研究され、私たちの前で実際に見せてくださるのはこの上ない喜びである。

先生の射技解説を伺った後、直接の射技指導をしていただく。
指導の間、復習の練習をしたり他の受講生への指導を見て勉強したり・・・。
あっという間に一日目が終わる。



二日目、午前中は持ち的射礼と一つ的射礼の研修。
体配への細かな注意をいただく。
やはり国旗への礼。射手どうしの間隔や歩行のスピードなど。
こちらも備忘録的に記しておく。

1 立った執弓の姿勢では目線は4m先。下を向いている場合が多い。
2 大前は的正面に向きを変える時、後ろが分かるようにゆっくり方向を変える。
3 肌脱ぎの際、弓を持った右肘が下がらないよう気を配る。
4 一つ的の際、大前が射居を決めたらその位置でやり抜く、2番3番の射手は直さない。
5 的脇正面に立った位置が間違っていた時に、足踏みで大きく直してはならない。
6 本座から射手の後ろに進む際、もしくは斜めに本座に後退する際、閉じ足は一歩で出来るようにする。
7 引き分けは裏はずが真っ直ぐ降りてくるように左右均等に引き分ける。
  妻手で弦を引いたり、弓手で弓を押すのに偏りがあると本はずと裏はずはバランスをくずす。

この他にも実際にやってみせて頂きながら講習は進んだ。

印象深かったのは、川村光良先生の言葉をお借りしながら、
十五間の的を狙うのではなくさらにその先2倍も3倍も先に的があると思うこと。
自分のいる処から宇宙に広がる射をすること。そうすれば残心で伸びのある射が生まれる。
という趣旨のお話をされた事である。


さて、反省も自戒のために記しておこう。

閉講の挨拶を頂いた時に先生から
「出来ない」とは言わない事。「出来ませんでした」ならばもう一回やってみようと言える。
100回やって出来なければ101回目がある。200回なら201回目があるが「出来ない」と言われたら
そこでお終いである。
「はいはい」と返事はしないこと。はいは一回でいい。
「有難うございます」「はい」「わかりました」。
子供が叱られているような基礎的マナーである。
習う者の姿勢を問われる内容に恥ずかしい思いがした。
鈴木三成先生のお力もあり何時も講師として来て頂き親しくさせていただいているが、
こちらに慣れた気があったのであろう。
冗談も言いにこやかに講習をしてくださるが、弓に関しては真剣である。
「弓を引くため上達するために必要な事は全てやる。」とおしゃる言葉に学ばなければならないと思った。
そして「練習ではダメだ研究をしろ」「知っているという事と出来るというのは違う、出来るようになれ」
と言う言葉に勇気を得る。


私には久しぶりの講習会で学ぶことが多く、充実した二日間であった。
もちろん、握る手の内など先生の言葉と実演を見る事は出来ても理解もおぼつかないしすぐ出来るものでもない。でも、私にも考え研究することは可能である。
そして、自分も出来ると信じている。
信じ、やり抜く勇気を育てたいと思う。

 

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十段拝受記念祝賀会

昨日は前夜からの雨がますます強さを増す中、
鈴木三成先生の十段になられたお祝いの会が行われました。
私も末席ながら参加させていただきます。

いつもは熱戦を繰り広げる女性が綺麗な着物で受付。

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会場には認許状と表彰状が飾られています。

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開会の辞があり、県連会長の池田範士による発起人代表挨拶。

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西部地区会会長山本先生による鈴木先生の紹介と続き、次第に祝賀会が動き出します。

現在全日本弓道連盟の会長である鈴木三成先生は、語るまでもなく私たちの憧れの方なのですが、
正直なところ私にはあまりにも遠い方なのでピンとこないことろがあります。
同じ道場でもありますし、時々は一緒に引かせていただく事もあります。
私の下手な射を苦笑されながらも「見ていいよ」と仰ってくださるので、
見取り稽古もさせていただくのですが、正直なところ全くわかりません。
何も特別な事をしていない、す~っと打ち起こしてす~っと引き分けて、離れて中る。
足踏みにしても普通に立っているのですが、揺るぎなく大地に立ったそのままです。

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お弟子さんである川村光良先生は祝詞の中で「ただ凄いとしか言いようが無い」とおっしゃいました。
凄さを感じさせない程に凄い!
「高校生の時にお会いし、カンポンって中る矢勢の鋭さ。羽の半分まで矢が刺さっているので
的ごと抜いて矢取りをしたんです。」と若い頃の先生の思い出をご披露してくださいます。

その凄い先生は道場でご一緒すると、「こっちに来て一緒にお茶をのもう」とおっしゃいます。
週末は日本各地を飛び回っていますから、そのおみやげ話を聞きながら。

会場では祝電披露、御祝・花束の贈呈と進み、西部地区会副会長の万歳三唱で盛り上がります。

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各支部ごとやお仲間同士で鈴木先生ご夫妻の周りに集まって一緒に写真を撮らせていただいています。
先生のお人柄そのままに和やかな空気が会場を包んでいます。

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記念の集合写真を撮らせていただいて、お終い。

鈴木先生はご挨拶の中で、「これで御祝いごとは終わりだからあとは弓三昧。弓を引いていれば天国」
と仰っていました。
先生は既に天国を見つけていらっしゃるのでしょう。

私達も自分の天国を見つけられるでしょうか?ちょっと楽しみですね。
先生に出来た事が私達に出来ないはずがありません。
一緒にお茶をいただきながら、その道程をちょっと教えていただきましょう。

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御断り)
集合写真で多くの方のお姿をそのまま載せさせていただきました。
鈴木先生の御祝いにお集まりになられた弓友の喜びの姿です。
ご理解ご了承いただきますよう、お願いいたします。

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射礼大会第3回

昨日、県主催の射礼大会が武道館にて開催された。
体配の向上を目的として3年前から行われている大会で、私も昨年から参加している。
私の所属している西部地区では、昨年は各自仲間を誘ってエントリーしたが、
今年は予選会を行い選抜という形をとった。
実際には予選会への参加者が少なく全員が通過という結果。
逆に仕事などで予選会に参加出来なかった人はエントリー出来ないという問題も起こった。
これも、事後調整が行われたのだが、なかなか選抜は難しい。
他の地域ではかなり早くから選手選考を行い練習を重ねていると聞くから、
当地区でも今後の工夫を考える必要もあるかもしれない。
もっとも私はモチベーションが上がっていけば、問題は自ずと解決すると思っているのだが・・・。

国体の強化練習もそうだが、選抜選手が揃って練習するというのはなかなか大変なことである。
それでも、当地からは持ち的の部に2チーム、一つ的錬士の部2チーム、一つ的教士の部1チームと
全ての部にエントリーを果たしている。参加することにも意義があるのだ。

さて、当日。
県連会長から大会主催の目的があらためて伝えられながら競技開始。
5人1チームで持ち的射礼を行う。
昨年優勝のチームが1番で登場。昇段して抜けた方もいるからメンバーは変っているが
やはり練習の成果がよくわかる体配である。
我Aチームが2番手、Bチームが4番手に行い全6チームが行射。
結果はすぐ貼り出される。残念ながら入賞ならずであった。

続いて教士の部。
我がチームは急遽1人が参加出来なくなり、2人一つ的を行う。
続いてもう1チームが3人一つ的。
2チームだから優勝チーム1つを選んだが、相手チームが獲得。

昼食をはさんで錬士による一つ的。
私のチームは2番手。筈こぼれの失などがあり入賞ならず。
もう一つのチームも入賞出来なかった。

結果として、わが西部チームは全て入賞ならずで、今後の課題を残すこととなった。

競技終了後、閉会式に先立ち県連会長とO範士から講評をいただく。

踏み出した足へもう一方の足を揃える時に外から揃えるのではなく挿し込むように揃えること。
礼は身体も正対し行うが退場の際に乱れているケースがあるから注意すること。
ゆうも三息の礼で行い形だけのものにならないようにすること。
矢を組む時、甲矢乙矢を識別し矢番えする時の注意。
執り弓の時に甲矢と乙矢が離れないようにし一本の矢に見えるように持つこと。
胴造りから乙矢を抜いて腰にとる時、矢は執り弓の角度になり横から見て弓と直角になること。
歩行のリズムの注意。1分間に70を基本とし、本座から射位へは60ぐらいとする。
進む時の一歩目は気合を込めて心持ち大きく、後退するときは体が崩れないよう小さめに踏み出す。
例へば本座から射位に3歩で進むとするなら4・3・3ぐらいの割合で進むのが良い。

以上のような注意事項があった。

さて、全日本弓道連盟では範士の先生方により射技・体配の研修が行われ
問題点を協議検討され、その結果が各県連の指導者講習会にて伝達される。
その伝達がさらに地区支部の講習会などで伝えられることになる。

私が知らないだけなのかも知れないのだが、
範士の先生方での協議項目、決定事項というのは書面で残され公開されているのであろうか?
県の伝達講習会、地区の講習会と降りてくるうちに内容があやふやになっている点はないだろうか?
また、何故そうゆう変更がなされたのかという問に充分に応えるシステムがあるのだろうか?

実は私が弓を休んでいた13年間の間に、体配も幾つか変わった。
矢渡しでの第一介添えに第二介添えが矢を渡たす時に交互に礼をするのもその一つである。
(私には間延びしているように思えて、以前の同時に礼をする方が良いように思える)

最近、私のやっている武射系では矢番えの動作で乙矢を中指で抑えるのを見かける。
教本には「矢に指をかけてもよい」とは書かれているが、抑えても良いとは書かれていない。
親指も然りであり、親指で抑える事はない。
私が習った頃は、矢は指の間に挿し込むのであって指を開いて迎えにいくのも厳に注意された。
矢を指で抑えるような小細工はするなと言われたものだが、いつの間に変わったのだろうか。

もう一つ。
武射系では2足で足を閉じるが、その際、左右の足ともに的のほうに向きを変え、
身体を的正面にしてから右足左足の順に足を寄せて揃える。
それが、最近では左足は向きを変えないまま右足だけ的正面に向きを変え、続けて体を的正面に
変えた後左足を引いて揃えている。
どうゆう理由でこうなったのであろうか。
やってみると実に不自由な動きである。左足が的正面を向いていないから、右足を的正面に向けて
寄せてくると腰のひねりがきつくなり不安定になるからである。

以前歩行の注意でかぶせ足が何故いけないのかという理由に、腰がひねられて不安定になるから
というのを習った事があった。納得できる理由である。

左足を残したまま右足を的正面に向け身体をきってくると結果的にかぶせ足と同じ形を作る事になる。
どういう理由で採用されたのか分からないが左右両足的正面に向けてから足を揃えるよう直した方が良い
と思う。

さらに。
県連会長の話の中で、範士の研修会で礼の向きについて「現在のように国旗であったり神前であったり、
審査委員長であったりとするのは受審者に混乱を及ぼすので道場の中央に向かってするようにしてはどうか」という意見が出たそうである。
これも、本末転倒な意見のように感じる。
正しい体配というのは状況に応じながらも基本を行う事が大事である。
受審者の便宜を優先して体配を変えるというのは考え違いも甚だしいと思う。

範士の先生方の研修協議に対して、私のような浅学のものが言うのはおこがましいかもしれない。
しかし、弓道に限らず最近の風潮に基を質さず易きにながれる事が多いように感じる。
苦労するのは、本質を学ぶことを得ず教えを鵜呑みにする者である。
私は一緒に学ぶ者、続く後輩にそういった苦労はさせたくない。

なにも古い教えが全て正しいと言っているのではない。
教えの基本となる理屈を学び、何が正しいのかを学びたいと言っているのである。
射礼大会の開催も、その意味でより深いものに育っていくことを願っている。

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裏的を射る

先日東京で行われた中央審査に出かけてきた。
私は練習の成果が出せず残念な結果だったが、
懐かしい先輩達に会い射を拝見したりと嬉しい時間を過ごすことが出来た。

初日4日の矢渡しは射手が範士九段石川武夫先生、第一介添え範士八段中塚祥一郎先生、
第二介添え範士八段窪田史郎先生。
観覧席からは「贅沢な矢渡しだね」なんて声が聞こえてくる。
高円宮妃久子殿下、デンマークの皇太子ご夫妻のご臨席を賜り華やいだ雰囲気もある。



二日目、5日の特別演武は範士八段宇佐美義光先生、範士八段中塚祥一郎先生、範士八段林文夫先生
による一つ的射礼。こちらも尾州竹林派の宇佐美先生の斜面と林先生の斜面、中塚先生の正面と違いを
拝見できるのが嬉しい。



中塚先生とは親しくさせていただいているが、本番での心の置き方が違うのだろう。
この時も甲矢を星に中てたが、背筋がすーっとするような澄んだ緊張感が伝わる。

矢渡しや演武を拝見しながら、自分の射の反省をする。
足踏み、胴造り、打ち起こして・・・。
概ね良いのだが離れが暴れ、中筋から離れる事に失敗することが多々ある。
一つは的への意識が強いから。
もう一つは肩甲骨のバランスが左右違い、左は肩甲骨の動きもよく弓手が肩根から伸びるのに
右の肩甲骨は固く動きがわるい。
先日来肩甲骨周りをほぐすことを心がけ、改善もし矢尺も伸びて来たがまだ発展途上である。

そこで、裏的を意識しようと考えた。
弓手の先にある的に対して勝手の先に的があると仮想する裏的。
づいぶん昔に習った記憶があるのだが、忘れていた。
弓道小事典で調べてみたが出ていない。ネットでも検索出来ない。
だが、確かに裏的という言葉はあるはずだから、そのうちに弓道講座でも開いてみようと思う。

裏的にむかって勝手を大きく飛ばす。
初心者への指導に「勝手で太鼓をたたくように」と教えることもある。
ある先生は「弓手を決めておいて動かさず、勝手を大きく離す」と言うが、私はこの言い方は嫌いだ。
この先生の場合は裏的の発想では無い。
あくまでも、左右に伸び合っていかなければいけないと思う。
外形同じように見えても、思想的にも大きな違いがあり、品の無い射に見える。
「弓手を決めておいて・・・」などというのはあて弓の発想だろう。

裏的は、安土の的と対極に仮想の的を置くことで自己を中心とする空間を創りだす。
自己を中心とした世界が生まれれば的は消えるのだろうか。
裏的を意識した修練をして確かめてみたいと思う。

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