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杣人yumi

Author:杣人yumi
弓道と楽しく向き合う杣人の弓道ブログ。お気軽にお立ち寄りください。

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射法八節図解

年末に講習会に参加した際、講師のK範士が射法八節の図を作成した時の資料をお持ちでそれをよく読み研究しているというお話をされた。そうゆう資料はぜひ私も読んでみたいと思う。図でも文章でも推敲を重ねる過程で作者の意図が深く理解されるからだ。
弓道を習い始めると誰もが道場に掲げられている射法八節の図を先生や先輩から示されて「こうなっているだろう」「こう書かれているだろう」と説明を受ける。ところが、図や書かれている言葉を本当によく読んでいるかというとなかなかこれが難しい。
以前私が東京の道場に通っていたころ、今は範士になられた先輩に「五部の詰、四部の離れってわかるか」と話しかけられ、教本の本文の中には書かれていないが射法八節の図に書かれていることを教えられたことがあり、強く記憶に残った。昔の道場では休憩の時にもこうゆう話が満ちていたものだった。
「五部の詰、四部の離れ」は教本第1巻115頁から書かれている「会」の項で、詰合が説明され118頁に「これを「詰合い」と称し、「五部の詰」あるいは「四部の離れ」といわれている」と書かれている。しかし、その前の文面から五部、四部がどこのことを指しているのかが分かりにくい。ところが、教本巻末についている射法八節図解にはちゃんと五部の詰を「左手右手左右の肩、胸を張り詰める」と書かれ加えて八部の詰は「五部の詰に足、腰、腹の三か所を加える」とある。四部の離れは「弓道小辞典」によると四部とは左右の拳、左右の肩の四か所の事でこの四か所が一致して同時に離れる理想の離れを云う。とある。

さて、私が通う道場に古い射法八節の図が掲げられていて「弓道八節図解」となっている。これを何気に眺めていて今私たちが使っている「射法八節図解」と少しづつ違うところがあることに気が付いた。
「足の踏み方」では礼射系統の踏み方、武射系統の踏み方となっていて「左足を的に向って・・・」となっている。今は一足で踏み開く場合、二足で踏み開く場合となり「左足を的の中心に向って」と変わっている。
この変更は表現を厳密にしたもので理解しやすい。

z182031.jpg  z182032.jpg

ところが、「五重十文字」の説明を読んで驚いた。一、矢と弓 二、弓と手の内 三、右手の拇指の腹と弦 四、背骨と肩の骨 五、首筋と矢の五ヶ所の曲尺合(かねあい)を覚え其の働きをしること。と書かれている。何処が違うかお分かりになるだろうか。
教本巻末についている「射法八節図解」では、一、弓と矢 二、弓と押手の手の内 三、右手の拇指の腹と弦 四、胸の中筋と両肩を結ぶ線 五、首筋と矢との五ヶ所・・・。となっている。
一は主たる弓を先に記した変更、二は押手の手の内と具体的にした変更。しかし四は全く違う。肩の骨と両肩を結ぶ線というのは意味が違い十文字を理解するためには改定された両肩を結ぶ線の方が正確だと思う。だが背骨というのと胸の中筋というのは全く違うものであってこの改定は重大だ。私なりの解釈だが、昔はよく背中で引けと教えられたものだった。もちろんいまでも背筋の使い方や肩甲骨の働きなど背中は弓を引くために重要な働きをすることに変わりはない。三重十文字でも「脊柱、項が上方に伸び」と背骨が重要とされる。それが胸の中筋に変更になったのには重大な理由がなければならない。ここに「弓道八節図解」から「射法八節図解」に改定された方々の意図が読み取れるのではないかと思うのである。

z182033.jpg  z182034.jpg

他にも「射法八節図解」には赤い線で力の働く方向が記されていたり丹田のイメージが描かれていたりと工夫がなされているし、私も今回読んで新たに気が付いたところもあった。今回は多くには触れないが、どうぞ皆さんも「射法八節図解」を折に触れて眺め、よくその真意を読み解くようにしてみてはいかがだろうか。

ではまた。
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弦を選ぶ

私の通う道場では一月の二週目から「寒稽古」という表題で壁に紙が貼られる。
毎日練習の最初の10射を記録し一か月の記録をつけるのだが、自己申告、試合・射会の記録もOK、毎日記録できない会員は追加の10射まで記録可能と温情溢れる「寒稽古」である。
寒いのが苦手な私は実はフル記載を今までしたことがなく(我ながら軟弱ものと苦笑い)、去年ようやく満願成就した次第。そこで今年もと思っているのだが、スタートはよかったもののなにせこの寒波。現在1週間ほどの遅れをとっている。

さて、最近時々お邪魔しているブログ『流派東方不敗~弓道~』さんが、麻弦の高騰について記事を書いている。国内で麻を栽培するところが少なくなっているのだから想像に難くない。東南アジアで栽培される麻も気温や季節の節目により麻の成長に癖が出て品質に影響がある。輸入品が悪いとは言わないが弦職人は難しい状況にあるだろう。私が弓道を始めたころは麻弦を使うのが当たり前で、谷口や桂を5本単位で購入していた。もう値段は忘れたが弓具店に道場の帰りに寄ったり小物を買いに行くたびに購入していたように思う。今の合成弦にくらべると確かによく切れたから、合成弦が出始めるとその経済性や試合で切れない安心感のためにあっというまに主流になっていった。
麻弦はくすねを塗ったわらじ(まぐすね)で何回もしごいたものでこれで弦は丈夫になる。弓を張って準備をする儀式のようなものだったが、切れるとわらじを作ったり中仕掛け用の麻を作ったりと決して無駄にはしない麻弦でもあった。合成弦は切れたらごみ箱に一直線だ。
ちなみに、中仕掛けは今ではボンドで作るが私が始めたころは中仕掛けもくすねで作ったものだった。だから切れ弦をお湯につけると綺麗な麻が出来て再利用できたのだった。(まぁ中仕掛けのところだけ切ってしまえば良いといえばそれまでなのだが・・・)

さて、11月に購入した弓が最近調子があがってきて弦音も急によくなってきた。だが弦もだいぶ使い込んでいるのでそろそろ審査用にと変えようと普段他の弓に使っている銘柄の弦に張り替えてみた。もちろん新品なのだが、これが思いのほか相性が良くない。張り替えたばかりだから弦音がしないのは分かるが矢飛びも首をかしげるものだ。もちろん矢数をかけて弦が馴染めばよくなるのは分かっているがどうも心もとない感じがする。他の弓では調子がよく使っている銘柄なので何故なのだろう、弦と弓の相性というのもあるのだろうか。そこで今朝道場に行く前に弓具店に寄って新しく「天弓弦 翠」という弦を買い練習前に弦を作ってみた。普通なら一発で出来る弦が今日は何回も弦輪を作り直してようやく気に入った状態になり、おやおやと自笑する始末。だが引き始めるとこれが素晴らしく調子が良い。なんの抵抗も感じずに真っすぐ矢が飛んで行く。初めて買った「天弓弦 翠」だったがすっかり気に入った。休みを入れて4時間ほど道場に居たが最後の方ではそこそこ弦音もしだしたのには驚いた。

さて、話題を最近の寒さのことに変えよう。当地では雪が降ることがほとんどなく、気温もマイナスになることなど経験がない。ところが最近の猛烈な寒波で垜にまく水の水道も朝方は凍る始末だ。寒冷地でなくても冬に垜に水を撒くのは控えると思うのだが当地では経験が少ないのであろう、いつものように垜に水をまいた会員がいた。垜が凍ったのは当然だ。矢が跳ね返り的に中った矢ですら垜には深く刺さらない。審査前なので竹矢での練習をしたいたのだがこれでは出来ない。来週は少し気温が上がりそうなので期待しているが場合によっては別の道場で練習することも考えている。

冬季の練習、どうぞ皆さん体の寒さ対策とともに垜の養生にもお気をつけください。


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切っ掛けを見つける

冬の寒さのなかにあって私の道場は日中射位に陽があたり袴の上からじんわりと足が温かくなるほどです。厚手の袴に冬物の裏地のある胴着を着ていれば十分。雪の降る地方の方は冬季には戸をたてて小窓から射ますがそれを思うと幸せな環境です。

各道場の新年射会も落ち着き、自分の練習に集中してきました。11月に先生の紹介で購入した新しい弓もだいぶ慣れてきて引き味も柔らかくなってきましたし、弦音も乾いた澄んだ音になってきました。これで弦音で射の良し悪しを判断できると喜んでいます。

週末、道場で練習をしていると中学生のMさんがやってきました。とても明かるく元気のよいMさんは入門の時からお世話している先輩おじさんを慕って一生懸命通ってきています。しかし、あまりに天真爛漫というか伸びやかというか、矢がどこへ飛んで行こうが全くしょげたり悩んだりする風もありません。中りが欲しくて研究したり悔しがったりという風もありません。私たちはそんな彼女をほほえましく見守っているのです。

そのMさん。最近少し変化が現れてきました。新年射会の余興で大きな点数的や風船を的にして遊んだのですが、そこで何本か中ってすっかり中ることが楽しくなってきたようです。一緒に練習しながら見ていると色々考えながら引いています。
見ると弓の握りがあっていません。指が細くて長いのですが、弱い弓に薄っぺらい握りのままの道場の弓です。長い指が握りの内側まで回り手の内が全く作れていないのです。そこで握りを作り直してあげると、「全然違う!」「今まで手が痛かった。」と大喜びです。矢も真っすぐ的に向かって飛ぶようになりました。
握りを直しながらお話ししていると、来月審査を受けると言いますし、高校でも弓道部のある高校に行きたいと言います。自分に合った学力と強い弓道部に入部してみたいと言うので、私は審査を受けに来る高校を教えてあげる事にしました。
そして級査定を受ける審査は、入退場、体配を確りやって先生方にちゃんと練習していると分かってもらえることが大事だよと伝えます。
ちょうど一緒の審査で三段を受審する人が練習に来たので入退場、礼のしかたや歩き方座り方など体配の一通りを一緒に練習してみます。

私は少し反省します。それまで天真爛漫で自由奔放に楽しんでいると思っていたMさんですが、実は中る楽しさや審査を受けてみようという向上心をちゃんと心の中に持っていたのです。お世話してくれる先輩おじさんがいるからと口出しを控えていたのですが、声をかけてみると色々な事を質問してきます。
弓道との出合や思いがそれぞれ違うように、成長も人それぞれです。どんどん段位を上がってゆく人もいれば足踏みしながらもこつこつと練習している人もいます。早く段位が上がるから良いというものでもないですし、なかなか段位があがらないからといって真面目に練習していないかというとそうゆうものでもありません。人それぞれに事情があり弓道の進む時間があるのです。それは弓人個々人が持つ弓道の世界なのでしょう。自分の弓道の世界がどうゆうものなのかそれを探りながら私たちは練習を続けるのです。

どうやらきっかけが出来たらしいMさん。これからどんな弓道の道を歩くのでしょう。同じ道場に通う者として少しばかりお手伝いが出来ればよいかなと改めて思った練習でした。

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講習会後の練習

先日の講習会でいくつかの指摘を受けたのでその修正練習に取り組んでいる。

一つは狙いの修正。これまで私の狙いは会の状態で的の中心と矢先を結んで直線になるようにしていた。ところがこれでは狙いが高く矢が水平ではないと注意を受けたのだ。今までも矢先が高いという指摘を受けたことはあったが、それは引き分けの馬手が強いからだと言われていて会での狙いの矢先の高さを気にしたことはなかった。
どのように狙いを決めたら良いのだろう。よく籐何本目と狙いを決めている人もいるようだが、私はそうゆう狙いをつけたことがなく体の感じで覚えていたから今回修正を始めるにあたって、鏡を見たり人に見てもらいながら矢先を確認し、その時に肩がどのような感じに嵌っていて押す感じがどのように感じられるのかを注意するようにした。

練習し始めの時は矢はすべて的の下6時のところに行き的には中らない。掃き矢に近いくらいのもあった。ところが人に見てもらったりビデオに撮って確認すると弓手は全く動かず真っすぐに押し切れている。矢も水平だ。よしこれで行こうと私の中に確信のようなものが生まれた。
何回も同じような練習を繰り返していたが弓手の狙いと押し切ることばかりをやっているうちに何本かは中るようになった。しかし6時に外れる矢と中る矢の違いが判らない。もちろん中るように狙いを上げている訳ではないのだから何か別な理由があるだろうと思うがはっきりしなかった。もしかしたら微妙に下を狙いすぎているのかもしれなかった。
ただ、弓手の練習に集中していて馬手の意識はおろそかだったので、馬手もしっかり離れを作るようにした。

もう一つの修正は弓手の手の内の作り方だ。私はふわっと柔らかい手の内を心がけている。取懸け、打ち起こし、引き分けと弓手の手の内はその都度試練を迎える。これは正面打ち起こしの難しいところだ。私は何もなかったように最初からふわっと柔らかく取懸けてゆくのが良いと考えている。しかし今回講習会で私の手の内が指摘されてしまった。確かに最後残心まで柔らかくしておこうと意図しているのだが弓に負けてしまう事もある。そこで今回はふわっと手の内を作りながらも、天文筋と弓の外竹の接する部分を確実にすること、虎口の皮が弓に巻き付くように内側に織り込まれるようにということに注意しながら手の内を作ることを心がけるようにした。加えて講習会で講師の先生が仰っていた弓の押しどころを取り入れるようにしてみた。
弓構えで弓の外竹を天文筋にあてながら手の内を整える。この時虎口は弓の厚みに沿う形になり中指薬指小指の三指は弓と隙間なくしっかり握る。ただし力を入れてはいけない。親指と人差し指の間の水かきは下に巻き込むようにする。打ち起こし大三に移行しながら手の内の中で弓は回るが天文筋は離れることはなく弓の垂直を感じながら(鵜の首にする)大三のところで手の内が嵌った感じに落ち着く。弓の幅に対して弓の厚さ分のところに角見の押しどころが来る。大三から会の位置への移動する角度に加え押しどころを攻めてゆくことで角見は効き鋭い弓返りと離れが生まれる。
これは弓の押しどころを知るには良い手の内の作り方かもしれない。ただし弓の強弱、厚みと幅、射手の手の大きさなど様々な要素がうまくかみ合っていないと難しい面もあるだろう。研究のしどころだ。
私の場合この手の内の作り方は参考になる点も多く天文筋の感覚と押しどころの感じは新鮮なものがあった。

以上の二つ、狙いの修正と手の内の修正が講習会で得た大きな点でこれを重点的に練習するのだが、これに加えて会を深くすることも私には課題で6秒を目標に取り組んでいるがなかなかできない。

道場で一人になると入場から体配をつけ呼吸を確認しながら練習をする。歩き方の練習は本当に難しいと思う。呼吸、意識、体のバランス、そういったものが一体になって自由になるには繰り返し練習するしかない。そこに深い会を実現させるべく練習を重ねる。昨日は胴造りからであったが呼吸を丁寧に確認しながら引いたら6射するだけで結構疲れた。

今日、練習をしていると先生がいらして、「審査でも中るほうが良い。中れば審査員も○をつけたくなるから一次で中て、二次でも中てて○を付けてもらえ」と仰る。そしてさらに「杣人が教士に受かればみんな発奮するから」と付け加えた。先生はいつもこうゆうユーモラスな表現で私に檄を飛ばしてくれる。嬉しさは体にしみて私も気合がこもるのだった。

年末年始、寒い冬ではあるが気合を入れた練習はきっと何かを私に教えてくれるものだと思っている。

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講習会

先週末の土曜・日曜日に県連主催の講習会が行われたので参加した。講習会は普段の練習の成果を見て頂き、直すべきところを教えて頂き進むべき方向を知るための大切な機会である。誰もが上手になりたい、正しい弓道の道を歩みたいと願うのであろうが普段一生懸命練習しているつもりでもその人の癖が積み重なっていたり、勘違いがあったりという場合があるから講習会でしっかり指導を受けることは重要なことだ。私にとっても二月に審査を控え、これからの練習で何を注意するべきかを自分に確り意識させるためにこの時期の講習会はありがたい。
今回の講習会は以前にも一度お教えいただいたことのあるK範士。具体的で分かりやすい指導をいただけるので人気のある先生。もう一方は女性のM教士。私はこれまで直接お教えいただいたことは無かったが審査などでお目にかかる機会はあった。大変真面目で厳しい方というイメージをもっているが果たしてどうであろうか、楽しみにしていた。

講習会初日、余裕をもって道場に着くがもう何人かは来ていて垜に幕を張ったりとお手伝いをしている。受付を済ませ知り合いと挨拶をしながら進行表を確認してみると、なんと私にも準備体操の先導というお役がついている。これだから道場には余裕をもってこなければならない。実は二三日前から何となく準備体操の役がくるのではないかと予感がしていた。これは本当に予感であって関係者の方から言われていたという事ではない。だから自分だったらどんな準備体操をするのかとイメージをしていた。私は時々こうゆう予感が働くのだが、予感があたったことで内心嬉しくなっていた。

開会式、礼記射義、射法訓の唱和といつものように始まり、矢渡しが行われ受講生二人が介添えを務める。矢渡しは女性講師のM先生だ。基本に忠実にという事を隅々まで徹底して行おうという強い意志が感じられる。だから動作が美しく隙がない。これは普段から心がけて自分に課している結果なのであろう。そうゆう美しさに感動する矢渡しだった。

矢渡しの後は受講生による一手行射。審査の要領で行われるから気持ちは一次審査に臨むのと同じだ。私の立は女性四人に私が落ちというもの。二本中てることが出来、弓手も柔らかかったし弓も立った残心をとれたので内心ではまづまづと思っているが先生の講評を待つ。

M講師からは、引き分けが引きにくそうに見えるのは大三が不完全だから。大三が不完全なのは打ち起こしがよろしくないからで遡って考えてゆけば胴造りに行きつく。胴造りをしっかりとしたものにしなければならない。会で弓手の手の内と馬手はカケ口がどうなっていて欲しいのかを考えて弓構えをする事が大切。
という総評をいただく。
K講師からは、胴造りが基礎であり、大三の受け渡しで七割かた分かる。取りかけたら特に左肩に注意し、打ち起こしたら左肩の下の付け根を中心に水平に開く。物見を深くすることで弓手は伸び、馬手はしまる。大三で左肘が突っ張ると手の内は働かない。肘は立てる。今年の指導方針にあるように手の内をしっかりして弓が落ちないように。
と講評をいただく。

その後、K講師から個人への講評をいただくが、私へは矢筋に離れていないというものだった。矢先が少し上を向きそれを中るように修正して離しているという。私のいつもの課題で改善しつつあると思っていたがまだまだのようだ。K講師は直せばまたすぐ中るようになるからとも仰る。私が中りをもっているのを見抜いておられるのだろう。だがその中りが修正の邪魔をしているのだ。中りを忘れて正しい射を身に付けなければならない。

昼食をはさんでK講師の講話。
教士の審査では一次二次合わせて八票が入らないと合格しない。一次も二次も同じ先生によるのだから一次で×をつけた先生から二次で合格をいただくのは難し。一次で多くの先生に合格をいただけるようにしたい。審査員の先生にも中りを重視したり体配や射技を重視したりと差はあるのだから基本に徹した射と中りが必要になる。七段八段ともなれば射手の特色、持ち味を表現する必要もあるが、教士は基本をどこまで深く身に付けているかが大切。
この講話はM講師の矢渡しを思い出させる。

午後は射技指導を受ける。私は講評をいただいた点を注意し、手の内の修正に集中した。

二日目の講習会は一的。教士の二次試験は一的だ。
K講師から最初に注意点の説明があり、その後10分間位取りを行う。位取りは射位から本座の位置を決めることに始まり、続いて定めの座から進む線を確認する。加えて入場してどのうよに定めの座に進むのかを相互に確認する。審査では初めて会う者同士が一緒に行うのだからそのためにも確認する点に対して共通認識をもたなければならない。一的も三人が一般的だが二人や四人という場合もあるからそれぞれ練習をして注意点を知っておかなければならない。

一的の注意は以下のような点だった。
①位取りは射位から始める。
②礼は揃える。(右肩が下がらないように)
③足踏みで射位を直してはいけない。一番の射手が射位を間違ったとき、二番は同じ位置で引き、三番が正しい位置に直す。
④一番と三番は本座に戻る際に注意して角度をとるように。特に一番は狭くなりやすい。
⑤動作は二番に合わせ追い越してはならない。射手の動作に合わせる必要はない。

午後は射技研修を行い、最後に仕上げの一手行射を行って終了した。私は初日の行射と同じように二本中てたが、どうやら講師の両先生にはまだまだ直り切っていないと思われたようだ。体にしみついた射を直すのは難しい。

今回私にはもう一つ別の課題が発生した。弓と矢の組み方である。私は武者系、二足の足踏みをしている。射位で弓矢を組む時、甲矢を組んだ後乙矢を中指と薬指の間に挟む。ここで講師から中指を矢にかけて抑えるのではないかとの指摘があった。
私は習い始めの時から矢は指で押さえるな、中指と薬指の間に挟むときにも指を開いたりして動かさないようにと習ってきた。今もそれを行っているのだが、確かに弓道教本にある写真とは違う。だが私も自分勝手にやっているのではなく講習会などでならったものだ。今も「矢を指で押さえるな」「不必要に指を開くな」という言葉が耳に残っている。これをどうしたらいいものか。自分なりに考え人に聞き結論を出さなければならない。

さて、最近全弓連から通達があり冬期間に行われる行事、審査において肌脱ぎの際には着物(襦袢)の下に小袖の着物もしくは胴着を着るようにとなった。これは寒冷による心不全や脳梗塞、脳溢血などの事故を予防するための事である。確かに凍え震えながら講習を受けるのは辛いし不健全である。審査でも着てて良いということであるからこれは朗報である。二月の審査には早速下に胴着を着用して臨もう。胴着を着て良いとなればその下にあったか下着も着られる。あとは手袋を用意して手先の冷えを予防して万全を期したい。

二日間の講習会は内容のある充実したものだった。一手行射への講評、射技指導、一的の注意点。どれもなぜそうなのかという理論に裏付けられたものであることがしっかりと伝わってくる。
K講師、M講師両先生に感謝するとともに、弓道の楽しさ正しいものを身に付ける喜びを感じる講習会であった。

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